こんにちは!らきです。
僕は入社一年目からクレーンゲーム(プライズ)コーナーのメイン担当をしていました。
年商5億規模の店舗で勤務していて、クレーンゲームコーナーは年商3.7億ほどありました。
毎月毎週仕入れを行なっていたときに悩んでいたことについて解説します。
同じように悩んだときに解決策について解説します。
クレーンゲーム担当者が景品を選ぶ時に悩む3つのポイント
景品を選ぶときは3つのポイントが複雑に絡み合うことで担当者は悩んでいます。
- お客様に合っているか
- 予約景品を選ぶタイミング
- 購入するための予算の兼ね合い
お客様に合っているか

どれくらいの年代のお客様がどのくらいの人数で来店するのかは仕入れを行う前にしっかりと想定することが必要です。
ここを見誤ると仕入れをするためのお金が足りなくなったり、全く売れない商品を仕入れたりしてしまうことになります。
新発売の情報を見たときに、女の子に人気のあるプリンセスの商品として着せ替えセット、ポーチ、マスコット、コスメが合ったとします。
それぞれの商品がお客様に需要があるのかを判断する必要があります。
着せ替えセットやマスコットが幼稚園児〜小学生低学年くらいが対象で
ポーチやコスメは小学校高学年〜 が予想としては立ちます。
しかし、蓋を開けてみると、マスコットを狙って遊ぶお客様の年代は10代後半〜20代前半ということもあります。
実際のお客様層が違ったこと自体は悪いことではないですが、計画が崩れて女児向け商品が足りなくなる場合もあります。
初めから完璧にすることはできないので、対象のお客様が遊びやすい場所に入れ替えを行うなどをして、合わせていく必要が出てきます。
予約景品を選ぶタイミング

大手の景品業者は基本的には「受注生産」で商品を販売しています。
(※わずかに予約ではない景品の在庫も持っている場合がありますが、売れ筋商品である可能性は低いです。)
商品の発売予定は3〜4ヶ月前に送られてくるカタログでわかります。
ここで問題なのが、発注締め切りが3ヶ月前であることです。
3ヶ月前時点ではまだ放映の始まっていないアニメや、映画などの商品をそのタイミングで購入するかどうか判断しなくてはなりません。
例えば、6月にカタログが届いたときに発注できるのは9月発売の商品です。
9月にワンピースのまだマンガでも出たばかりのキャラクターの商品を6月に購入するか決める必要があります。
購入した場合に「売れる」、「売れない」を判断するための情報がとても少ないのです。
判断しきれない場合は、系列店舗がどのように仕入れるかを聞いてみたり、スタッフに「このアニメ知ってる?」と聞いてみると良いと思います。
また、少し難易度が上がるかもしれませんが、実際にお客様に聞いてみると生の声が聞けて参考にすることができます。
できるだけたくさんの情報を仕入れて判断しましょう。
判断しきれない場合には思い切って買わない判断をしても良いです。
購入しなかったことで浮いた予算を即納商品の購入に当てることもできます。
購入するための予算の兼ね合い

家計におサイフがあるように、お店にも予算というおサイフがあります。
景品のための予算はクレーンコーナーの売り上げ目標額と原価率を元に計算されます。
景品予算 = 売り上げ目標金額 ❌ 原価率
例えば、売り上げ目標金額が1000万円、原価率が30%とすると300万円が景品予算です。
ただし、この景品予算全てが新しい景品を購入することに使えるわけではありません。
ここには前の月からお店にすでにある在庫(倉庫やゲーム機内)も含まれます。
景品予算 = 在庫金額 + 予約景品の金額 + 新規の景品購入金額
例えば、景品予算が300万円で、在庫金額が160万円あるとすると残りは140万円です。
さらに、予約の景品購入金額を60万円とすると、新しく購入に当てられるのは80万円になります。
この新規購入予算で月間の足りない商品や売れ筋商品の追加を行うことになります。
式からもわかりますが、前の月の在庫が多ければ、新しく買うための予算は減ります。
逆に在庫が少なければ、予算が増えます。
ただし、予算を増やすために無闇に安売りをして利益が減ってしまうのは本末転倒です。
利益を得ることが会社の目的であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
- お客様に合っているか
→どのようなお客様が来店するかを具体的に想定して、想定と違う場合には修正しましょう。 - 予約景品を選ぶタイミング
→可能な限り情報を集めて検討しましょう。 - 購入するための予算の兼ね合い
→予約景品と即納景品の購入バランスを取りましょう。