叱るには信頼関係が大前提
叱るには相手との信頼関係ができている状態でないと逆効果です!
例えば、勤務初日の人を頭ごなしに叱りつけたら、その職場嫌いになりませんか?
叱ってくる相手がどれくらい仕事ができるかわからないと「なんだこいつ?!」って気分になりませんか?
しっかりと信頼関係ができているからこそ、叱ることに効果が出てきます。
信頼関係ができていない時は褒める、教える、気づかせる方法をとったほうがいいでしょう。
スタッフや部下がどんな人を信頼するか
部下は「父親的な愛情」があり、仕事や人間的に「尊敬」できる人を信頼します。
また、新入社員を対象にしたアンケートでは「正当な理由があれば、上司に叱られたい」と思う社員は74.1%もいました。
さらにアンケートから正当な理由があれば叱られたいと答えた人たちは「叱られることは自己成長に繋がる」と考えていると言うことがわかりました。
この事から、叱り上手な上司は求められていることがわかります。
参考元:レジェンダ
https://www.leggenda.co.jp/news/press-20150617-01.html
父親的な愛情
お父さんのような「成長して欲しい、活躍して欲しいから、やらせて見守る愛情」のことです。
あれこれ世話を焼いて、ガミガミと伝えるわけではなく、将来を期待しているから叱ると言う想いや思いやりです。
尊敬・リスペクト
仕事ができることを部下が知っていたり、人間性として部下や家族を大切にする人だったり実際に目の当たりにしていることで、尊敬できるポイントを部下が知っていることが大切です。
例えば、上司から任された仕事について相談した時に「自分は全くわからないからなんとかしといて〜」と返されてしまうと不信感が出てきますよね。
また、家族に対する電話でキツイ言い方をしている様子を見てしまうと「仕事はそんなそぶりないけどホントはそう言う人なのかな?」と考えてしまいますよね。
叱る時には叱って来る相手に尊敬できないと「聞く耳」を持ちません。
相手にどんなふうに思っているか直接聞くのは難しいと思いますので、第三者を介して聞いてみるといいでしょう。
怒ると叱るの違い
怒るとは
怒る=自己満足、憂さ晴らしです。
怒ることでメリットがあるのは「自分」であり、「相手」ではありません。
感情的に怒ることで、一時的に自分はすっきりするかもしれませんが、相手との人間関係は歪み、相手の成長もありません。
叱るとは
叱る=フィードバックです。
失敗や望ましくない結果や行動について気づきを与えるものです。
気づきが得られた相手はその「気づき」に対して対策を練り、行動が変わることで成長します。
叱る時に気をつけるたった3つのコツ
感情的にならない
「怒る」のセクションでも話しましたが、感情的になることは相手のためではなく、自分のための行動です。
カッとなってしまう人は30秒抑えて、冷静に分析しましょう。
なぜそんな行動や結果になってしまったのかを相手の立場になって2つ以上考えてみましょう。
マニュアルがわかりにくかった?教え方がよくなかった?そもそも知らない?知っていて怠けている?体調不良?お客様からの希望?などなど冷静に考えれば想像できることもあるはずです。
修正したい具体的な行動を指摘する
叱る内容は具体的でなければいけません!
相手の立場に立てば当然のことではありますが、具体的でない叱り方をする上司は多いものです。
具体的なフィードバックがないと対策の練りようがないですからね。
対策が練れるところまでできていないとその「叱り」は失敗だと思ってください。
例えば、「売り上げが取れないのは、お店の雰囲気が悪いからなんじゃないか?!」と言う叱りつけに意味はあるでしょうか。
なんの実りもない時間の無駄です。
気づきを与える、対策する
人は気づいて、対策し、行動することで成長します。
叱る時には気づかせることが重要ですが、気づいたけどどうすればいいかわからないことは往々にしてありえます。
そんな時は一緒に考えましょう。
ゴールは相手の成長であることを忘れないようにしてください。
まとめ
- 叱る時には相手との信頼関係ができていることが大前提
- 感情的にならない
- 成長につながるように相手が気づいて、対策できることが叱ることのゴール
前提条件や怒りと叱りの違いをしっかりと理解できれば、自信を持って相手に伝えることができるようになります。
普段からスタッフや部下との関係性をよくしていくようにしましょう。