実は、インターネットに繋がっているゲームは1プレイ毎に”課金”が発生しているんだよ。
今回はお店の売り上げに直結するゲーム機の課金について解説します。
課金システムとは

1プレイ終わる毎にメーカーに支払いが必要になるお金が発生する仕組みのことです。
1回あたり約20〜35円の金額が課金としてメーカーに支払う必要があります。
間違えてお金を入れてしまってキャンセルする場合や途中で電源が落ちてしまった場合などには発生しません。
なぜこんなシステムがあるのか
課金システムのある機種の場合にはゲーム機本体は安く購入できるようになっている事がほとんどです。
その上、同じ本体で別の新しいゲームが配信されるときには、ゲーム機の中のハードディスクを交換して、インターネット経由でデータを取得すれば遊べるようになり、費用はかかりません。
その代わりに、設置しているて遊んでくれるお客様がいる限り払う必要のある課金システムがあるのです。
また、ゲーム機自体の人気が落ちても同じだけの課金が発生するため、遊んでくれる人が少なくなってしまうと、光熱費にかかる費用の方が利益より上回るため、人気がなくなるとお店に不利になってきます。
課金額の違い

課金額は1回あたり大体20円〜35円くらいです。
メーカーやプランによっても異なります。
メーカーの違い
主に4社のゲーム機メーカーがあります。
・セガ
・バンダイナムコ
・タイトー
・コナミ
基本的にはメーカー毎に一律で1プレイの課金額が決まっています。
バンダイナムコなら1プレイ大体20円前後ですが、これはゲーム機を購入する会社にもよるため一概には言えません。
導入台数の多い会社の場合には、もっと安くなる場合もあるでしょう。
プランの違い
同じゲーム機でも契約プランが異なる事があります。
例えばファイナルファンタジーディシディアであれば、課金額20円のプランと35円のプランがあったりします。
これも契約する会社毎に異なりますが、同じ会社の中でも20円のプランで契約できるのが〇〇台、35円が△△台と決められていることもあります。
お店の中でたくさん同じ機種がある中で、数台だけで割引イベントをしている場合には契約プランが影響しているかもしれません。
レンタルと購入

購入形態の違いでも課金額が変わってきます。
レンタルした場合と購入した場合の違いをメリット、デメリットを解説します。
レンタル機
文字通り、メーカーから借りて設置している機械のことです。
メリット:消耗品や修理部品が無料
返却や廃棄に費用がかからない
デメリット:課金額がほぼ1プレイの50%ほどあるため、利益が出ない
例としてセガの「え〜でるすなば」をレンタル機として導入するとします。
プロジェクターやPCの故障が会った際には無償でメーカーから修理部品を送ってもらう事ができます。
メーカーの持ち物をお店に置いているので、修理する責任はメーカーにあります。
賃貸物件を借りる時と同じですね。
賃貸物件の修繕は管理会社か大家さんが行う必要があります。
さらに、砂はお子さんが投げて遊んだり、誤って持って帰ってしまったりする場合があります。
日々砂は減って行きますが、メーカーに発注すれば無料で送ってもらえます。
また、メーカーに返す時も送料はメーカー持ちでやってくれる上に、日付だけ伝えれば配送業社も手配してもらえます。
ただし、レンタル機の場合には課金割合がとても高いです!
1回100円のゲームなら50円前後持っていかれます・・・
ここに人件費や電気代や家賃を考えていくと利益として残るのは1〜2円程度です。
全然遊んでもらえないような機種ならすぐに赤字になります。
購入機
メリット:課金割合が低いので、利益を残しやすい
デメリット:消耗品、修理費用がかかる。
お店の資産になるため、移動や廃棄に
費用がかかる。
メーカーから購入した場合にはインターネットに繋がる機種は20〜35%程度の課金は発生しますが、レンタル機ほどの課金は発生しません。
そのため、利益として1回100円のゲームなら5〜8円程度発生します。
利益率で考えると200%はすごい事だよ。
ただし、購入したということは、買った会社の持ち物になるということなので、消耗品や修理する時、廃棄するときには費用が発生します。
どちらの購入形態もメリットはあるので、運営状況に合わせて選択できると良いでしょう。
例えば、業界参入直後でまだ安定した売り上げを出せていない場合にはレンタル機、事業が拡大して多少余裕がある場合には購入することも選択できますね。
あるいはレンタル機は集客用と割り切って別のコーナーで利益を取れるようにするか考えることもできます。
まとめ
・課金はゲーム機をたくさんのお店に買ってもらうためのシステム
・課金があることによるメリット
ゲーム機を安く仕入れる事ができる
アップデートに費用がかからない
・課金があることによるデメリット
設置している限りはずっと課金がかかる
人気がなくなってもずっと同じ課金がかかる
ゲーム機の選定や希望を出せる立場になった際には「課金」を意識してみてくださいね。