こんにちは!らきです(@laki_gamecenter)!
「字やイラストが下手でPOPを作るのに苦手意識がある」、「紙とペンだけ渡されて何を書けばいいかわからない」と悩んでいませんか?
僕は新入社員の頃にとても悩みました!
毎週ジムのおばちゃんスタッフに怒られ、センスがないと言われてました。
気持ち悪い色使いや変な配置、何を伝えたいかわからないなどなどなど・・・
しかし、徐々にPOPの作り方やコツがわかり、理解して活用することができました。
POPの役割とPOPを作る際のルールを解説します。
これを読んで、新入社員や新人スタッフなどPOPを作ったことがない人や苦手に思っている人に、気持ちのハードルが下がってもらえると嬉しいです。
新卒で入社して1年目からクレーンゲームの担当になり、昨対の客単価比150%を達成しました。 その後、規模が大きい店舗を複数経験し、恋人との生活を優先するため退職。 笑顔が溢れる職場、お店にすることをモットーに副店長として勤務していました。
POPの役割やルールがわかるとどうなるのか
POPの役割やルールを理解すると、仮説と検証がしやすくなり、売上を伸ばすことができます!
POPが売上に与える影響は大きいです!
「無いよりもあった方がマシ」というよりも、「POPが無いと売り上げが下がる」と思った方がいいです。
POPをつけることでお客様からの見え方が変わる、正確には見えていなかった物が見えるようになるという表現が近いと思いますが、それだけ「どうしようかな?」と意思決定を促すことができます。
なにより、POPを設置してからは多く見積もっても1週間あればお客様の反応を検証できるため、すぐに改善ができ、コストも安く済みます。
POPにどのような役割があり、それをどのように伝えていくのかという大枠を解説します。
後日、詳しい作り方についても手書き、デジタルそれぞれで解説予定です。
また、自分で作ったPOPに対するお客様の反応がみれるため、従業員のモチベーションアップにも繋がります。
あるお店ではスタッフ間で意見交換をするようになりました。
僕は新入社員の時はPOPを作るセンスのかけらもなかった

先日、このようなツイートをしました。
社会人1年目、店内POPを作っていた時が大きな壁でした。
・毎週事務のおばちゃんにセンスないと注意される
・字やイラストがヘタ
・色使いが目に痛い
・飾る場所が微妙
・作成に時間かかりすぎ先輩スタッフに教わりながら、こんな僕でも手書きからでも、パソコンからでも、作れるようになりました。
— らき@元ゲームセンター副店長 (@laki_gamecenter) April 4, 2020
僕は本当にセンスがありませんでした。
ぬいぐるみのPOPを作る際に、白い背景に黄色の文字で名前を書いて、ピンクの文字で説明を書き、黄土色の文字で別の説明を書いていました。(たまに金色も使っていたような・・・)
もちろん、文字の縁取りや箱で囲いをつけたりする発想はありませんでした。
置く場所もメインで見せたい景品を隠すように設置して見たり、B5サイズのPOPを作るのに、2時間かかったりしていました。
こんな調子だったので、毎週怒られて当然です。
そんな僕でも作り方を覚え、慣れていくとサクサク作れるようになり、店舗の入り口のウェルカムボード用に、毎週新しい景品情報のオリジナルPOPを10枚ほど作っていました。
意外と好評いただけていましたが、自分一人で毎週やるのは難しくなり頓挫してしまったのが残念です。
スタッフや外注の力を借りればよかったかなと今になって思います。
POPは店舗の売上を伸ばす最強のツール

POPは↓の理由から売上を伸ばすための最強のツールです。
- お金がかからない
- 時間がかからない
- すぐに結果が出る、売上につながる
まず、手書きPOPであれば紙とペンだけ準備すれば作ることができます。
デジタルでってもパソコンに標準で入っているソフトを使えば作れます。
専門的なソフトや画材がなくても作れることが魅力です。
また、最初から早くは作れないのは当たり前ですが、徐々に時間をかけずに作れるようになり、お客さんの反応を見ながら追加したり、作り直したりができます。
加えて、お客さんの「注意」や「興味」を引くことがPOPの目的なので、注意が引ければすぐに結果が出ます。
この「結果」というのは売れた場合だけでなく、売れなかった場合でも結果として残ります。
そうなったときには「お客様はこのPOPを見えているのか?」、「見えているけれど、興味を惹かれないのか?」と仮説を立てて、検証ができます。
手書きとデジタルのメリット・デメリット

手書きでかけるに越したことはありませんが、デジタルでもPOPは作れます。
それぞれメリットやデメリットがありますので、どういうものかまずは知ってみましょう。
自分のお店の入り口だったらどっちがいいだろうか?クレーンゲームの景品なら?キッズパークの受付に置くなら?など、自分のお店で想像しながら読んでみてください。
手書きPOPのメリット・デメリット
⭕️メリット
- 「温かみ」や「親しみ」が出る
- 特別感が出る
- コストがかからない
- 簡単に作れる
- 時間がかからない
❌デメリット
- 修正、訂正が簡単にできない
- 大量生産に向かない
手書きの方が商品の魅力は伝わりやすいです。
温かみや親しみが出ることから、お店のファン、常連さんになってもらえることにも繋がります。
ただし、一度書いたPOPは後から商品名を変えたり、説明を変えたりすることはできません。
1から作り直しになります。
デジタルPOPのメリットデメリット
⭕️メリット
- イラストやフォントを素材として使用できる。
- 加筆、修正がカンタン
- 一度作るとデザインを流用することもできる
- 大量生産が容易
- A1、A2サイズなどの大きめの印刷もできる
❌デメリット
- 手書きに比べて人工的、機械的な印象が出る
- 味気ない
- パソコン、プリンタが必要
僕は計画を組んだり、仕入れなどデスクワークが多かったためデジタルから覚えていきました。
イラストやフォントを工夫して見たり、文章を直して見たりたくさん修正をして覚えました。
おそらく加筆修正ができない手書きだと自由帳2冊分くらいはゴミにしてたと思います笑
デジタルで覚えたコツは手書きにもそのまま使えるので、どちらから先にできるようになってもいいです。
POP作成の5つの黄金ルール

POP作成の際に意識することで、効果の高いPOPになるルールを紹介します。
僕のように奇抜なPOPになることはなくなり、売上につなげられます。
1.すぐわかるキャチコピーがある
お客様に見てもらうためには、通りがかった際に目に留めてもらう必要があります。
通りがかる瞬間に見れるのは約3秒、30文字くらいです。
その短い時間と短文で商品の売り(特徴)を伝える必要があります。
2.情報が詰まっていて余白が少ない
紙面の余白は10%以下にしてください。
スカスカのPOPは貧弱に見え、買いたい気持ちを萎えさせます。
POPを従業員に置き換えてみるとわかりやすいでしょう。
この商品はオレンジ色のマフラーで温かいです!
それと・・・生地が〜で、え〜と・・・
ある宮崎県のお茶屋さんではPOPの余白を意識して情報量を増やした結果、売上が3倍になりました。
3.店内にPOPがたくさんある
情報量が多いとお客様は店内に長居してくれるようになります。
長居した結果、売上につながるようになります。
入り口でPOPを見て店内でもたくさんの情報に触れ、1周したころに最初に見たPOPのところの商品を買うことがあります。
4.イメージしやすいイラストがある
イラスト付きのPOPに売り場を明るくする効果があります。
買う、見てみる、といった行動のハードルを下げられます。
また、写真は見たままを伝えますが、実物以上の情報を表現することはできません。
イラストには想像力を書き立てたり、商品の特徴を強調して伝えられるメリットがあります。
5.手書きとデジタルを使い分ける
手書きPOPには温かみや親しみが伝わりやすく、お客様が安心できる雰囲気を作れます。
また、デジタルの場合にはお菓子の賞味期限やグッズ景品の使い方や組み立て方などを伝えることに長けています。
商品によって使い分けが重要です。
POPの売上を伸ばす役割とは

売上はどういう要素でできているか知っていますか?
売上 = 客数 ❌ 客単価 です。
それぞれを分解すると
客数 = 入店客数 ❌ 買上率(商品を買う人の割合、遊ぶ人の割合)
客単価 = 1点の平均単価 ❌ 1人の平均購入点数(1人あたり、いくらのものをいくつ買うか)
です。
つまり
売上 = 入店客数 ❌ 買上率 ❌ 1点の平均単価 ❌ 1人の平均購入点数
となります。
POPはこのそれぞれの要素を向上させる役割を持っています。
要素ごとにPOPの内容も変わってきます。
「入店客数」を増やす
人が集まるお店には「活気」があります。
活気は店内の在庫量とPOPで作ることができます。
お客様は閑散としたお店よりも、たくさん商品があるお店から自分が気に入る商品を見つけたいと思っています。
商品が密集した場所があれば「何か見つかりそう」と思う気持ちを満たすことができます。
商品が少なくなってきたときはPOPを増やしましょう♪
「買上率」を上げる
お客様は商品を見ることから遊ぶかどうかが決まります。
どんなに設定や商品が良くてもお客様が気づかなければ、そこに無いのも同然です。
突然ですが、AIDMAの法則という言葉を知っているでしょうか。
これはお客様が買い物をする際の心の動きをまとめたものです。
AIDMAの法則
Attention 〜注意を惹く
↓
Interest 〜関心を持つ
↓
Desire 〜欲しくなる
↓
Memory 〜比較・検討する
↓
Action 〜買う
POPではこのAttentionとInterestの部分がメインの役割です。
POPはお客様の視点を集め、買い物の流れを作る起点(マグネットポイント)を作ることができます。
マグネットポイントは例えばスーパーなら、お菓子コーナーの棚の入り口部分には特価の袋菓子が置いてあります。
ゲームセンターなら背中合わせのUFOキャッチャーの側面に小さい機械でマスコットの山積みをやるようなものですね。
一般的にマグネットポイントの数に比例してその後ろのコーナーでの買上率が上がります。
マグネットPOPはメッセージのテーマが重要です。
例えば「新入荷!」や「ワンピースコーナー」などのお店からの強いメッセージを伝える必要があります。
「客単価」を上げる
買上単価と買上点数は同じアプローチで向上できます。
お客様は商品に触れてから購入するかを決めます。
文房具や服は実際に触れてから購入するという人も多いのでは無いでしょうか。
実際に触れることで意思決定が行われ買上率が上がり、客単価も上がります。
見本を出す際にPOPも合わせて出すと効果的です。
このときに役に立つPOPは3つあります。
1つ目は「商品を使っているイメージ」ができるものです。
例えばリュックの景品であれば、背負って通勤や通学しているイラストをいれみるとよいでしょう。
2つ目は具体的な「許可の言葉」が入っているものです。
例えば「手にお取りください」や「お試しください」といった言葉です。
3つ目は商品の陳列を不揃いにするものです。
キレイに並んでいる物よりも少しバランスが悪いくらいがお客様は触って見たいという気持ちになります。
商品の上にPOPを置くだけでも不揃いにすることができます。

まとめ
POPの役割やルールを理解すると、仮説と検証がしやすくなり、売上を伸ばすことができます!
POPの役割を理解して、簡単なルールに沿ってPOPを作りましょう。
今まで作ってきたPOPで改善できそうなところはあったでしょうか?
また、作ったことがない人や苦手意識がある人は気持ちのハードルは下がったでしょうか。
少しでもPOPについて理解のお手伝いができたら嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。
また、お待ちしています。
